股関節形成不全

アインのアジリティはいつも全力疾走
トンネルからハードルへ・・・なんだけど、
砂ぼこりを上げて走っています



■病院と検査方法を選ぶ
始めはアメリカの検査機関「OFA」で関節の程度を調べてもらう予定でした。
「OFA」の診断のランクは
・Exellent(優)
・Good(良)
・Fair(可)
ここまでは正常ということでOFAナンバーがもらえます。
・Mild Hip Dysplasia(軽度の股関節形成不全)
・Moderate Hip Dysplasia(中等度の股関節形成不全)
・Severe Hip Dysplasia(重度の股関節形成不全)
という評価になります。

しかし、日本ではOFAに協力的な病院があまりありません。
そのうえ、OFAに送るためのレントゲンを撮るために、犬に麻酔をしなければならない場合もあること。
実際にOFA用のレントゲンを撮れる技術を持った獣医さんは少ないこと。
繁殖をさせるわけではないのでOFAナンバーをもらう必要もないのでは?ということ。
レントゲンを撮る人(日本)と診察する人(アメリカ)が違うので、評価は得られても詳しい説明を聞くことができないことなどの理由から、股関節に詳しい先生に診ていただいて説明を受ける事にしました。
このことは、アインの主治医の先生と相談して決めました。

■実際の検査
紹介していただいた病院の説明によれば、明らかに「股関節形成不全」がわかる場合はそうでもないのですが、もしかしたら?というアインのような場合では、OFAに近い正確なレントゲンを撮らなければ正確な診断はできないそうです。 そのためにはアインの協力が不可欠で、暴れるようなら麻酔を使う可能性も考えて、当日は絶食・絶飲で検査に向かいました。
飼い主は、待合室のみでアインだけ連れて行かれたのですが、アインは振り返りもせず・・・再び先生に連れられて帰ってきた時には「大人しくて良い子でしたよ、麻酔を使わなくても大丈夫でした」とのこと。

■診断
アインの股関節は、おそらくOFAでいうところの「Fair」でしょう。もしかすると「Mild Hip Dysplasia」と診断されるかもしれません。との結果でした。 もともとコーギーやダックスなどの胴長短足の犬は股関節が良い個体は少ないそうで、そういう特性から見れば、アインの股関節はまずまずなのだそうです。
今のところこれといった症状は出ていないのですが、一度症状が出ると一生出続けるそうです。体重の管理をきちんと行うことと、あまり激しい運動は控えた方が良いということでした。 アジリティのことも聞いてみましたが、あまりお勧めはできないけど、普通の犬が10練習するのなら、アインは5〜6におさえてくださいということでした。ジャンプする時に後ろ足に一気に負担がかかることと、着地する時の衝撃はあまりよくないそうです。

■アジリティ
アインのアジリティは残念ながら、卒業です。先生は運動をしないよりした方が良い!(条件付でアジリティもできる)との事だったのですが、アインはアジリティがとても好きで、いつも全力以上に走ってしまうのです。跳ぶことも登ることも大好きで、止めさせないといつまでも走り続けてしまいます。
だから、飼い主がちゃんとセーブしないと足を悪くしてしまう・・・可能性が大きいのです。一度もコースを走った事もないし、アジリティの舞台に立つ事はなくなってしまったけど、登山に行ったり、別な楽しみを見つけて長く楽しく過ごせればなぁ・・・と思っているのです。

■追伸
コーギーという犬種は、もともと股関節がゆるいという特徴があるのでは?という話を聞きました。それから考えると、アインの股関節は、普通で正常なのかもしれません。診てもらう先生によってその判断は様々でしょうし、検査結果を飼い主がどう捉えるかも様々だと思います。