はじめに


基本 1.訓練(しつけ)を成功させるコツは、犬になるべく失敗を経験させないことだそうです。
例えば、呼び戻し。呼んでも来ない(失敗)を繰り返すと、ますます来なくなってしまいます。

2.犬が出来るように誘導してやって、褒めて終わることがとても大切です。

3.犬が嫌になるほど繰り返さないことです。犬の集中力は最初はわずかです。
「2回成功したら今日は終わり」くらいの気持ちで望むほうが良いです。

4.コマンド(命令)をかけたら、あきらめないで必ず犬に実行させます。
飼い主があきらめると、犬も「コイ」と呼ばれたけどまぁいいかと従わなくなってしまいます。
ほうび 子犬の頃はほうびで誘導しますが、ほうびをやる時はほうびを飼主の胸の辺りに大きく見せて、犬がしっかり飼主の顔を見てから「よーし」と褒めてあげます。もちろん言葉でも触っても褒めてやります。

できるようになったら、ほうびを小さく手に隠したり、何回かに1回はほうびをやらずに褒めてやるだけにし、最終的にはほうびがなくてもできるようにします。
リード 子犬の頃は、なるべく軽いリードがいいそうです。理由は、リードをしている時と、していない時を犬にわからせないようにするためです。リードをつけられていると犬が感じれば、ノーリードの時の「コイ」が難しくなるからです。

リードがあってもなくてもくるように教えるには、なるべく軽いリードがいいのです。ということで、ロングリードは薦められませんでした。かなり重いし、地面の状態が悪くて水を吸ってしまえばさらに重たくなるからです。
ボール遊び アインは、今のところボール遊びに集中しません。興味がないわけではないけど、外に出たら何それ?って感じです。
先生に子犬の頃は口も小さいので、紐の先に布を巻きつけたような道具を作ってやるとよいと言われました。ボールが好きではない子もいるそうですし、ある時期になれば急に好きになる子もいるそうです。
今は、噛み付きやすい道具で遊んでやるといいそうです。

なぜ「ボール遊び」かというと、しつけの初期はおやつがほうびになりますが、いずれは「ボール遊び」がほうびになるからです。
飼い主に集中 しつけの時に犬がこちらに集中する時間は、子犬の時はほんのわずかです。
最初は、気が散らないような静かな場所でさっと切り上げることが大切だと思います。
あとは、ボールで遊んだりすることでだんだん長い間、飼主に集中できるようになります。
お薦めの図書 「犬の家庭教師〜間違いだらけのしつけ方」WAVE出版 中村重信著
きつく犬を叱っていませんか?食事のマテは本当に必要?飼い主に牙をむく犬にしないために「犬を叱らずに犬に学ばせる」本です。
「決定版 ドッグトレーニングマニュアル」 誠文堂新光社 ブルース・フォーグル博士著
ほうびと叱り方から始まり、初期のしつけ(おいで・すわれ・ふせ・横について歩く)から悪癖矯正まで、全て写真つきの解説書。基本はほめることと、フードのごほうびのしつけ方の本です。
「プロが教えるやさしい名犬育成講座 30ステップ」 成美堂出版 池沢清隆監修
犬が理解しやすい「指示の出し方」など訓練にもっとも大切なことを解説してあります。JKC訓練競技会や家庭犬訓練試験の科目も、ステップをおって写真で丁寧に説明してあります。
「ナチュラルドックケア」 ペットライフ社 坂田郁夫・光子監修
トレーニングの基本は命令に従う「服従」ですが、これは犬が命令に喜んで従うことを意味しています。犬の問題行動は、犬の気持ちを理解してやることで解決するという、犬の立場で考える本。