6月24日(日) LESSON2:続・飼主に集中する
前回、「訓練所に来て楽しかった」と思えるような特別のほうびを用意しておいてくださいといわれたのに、ジャーキーを見せても反応なし。あわてて毎日使っているドックフードを出したけど、それにも反応なし。ほうびでつるレッスンなのに、ほうびなしのレッスンになってしまいました。
習得科目 これまでの
習得度
今日のレッスン
脚側行進 家で脚側行進の練習をしていても、あっちにフラフラ、地面をクンクン・・・。ほうびでつってもアインは周りが気になって仕方がありません。まず最初に、「コイ」の練習から。アインがよそを向いて歩き始めたら「コイ」とコマンドをかけて反対方向に動きアインを誘導します。来たらしっかり褒めてやって、アインが再びよそに気が向いて歩き始めたら「コイ」のコマンドと誘導。この時アインをしっかり足元まで来させるのがポイントです。(両足でアインをはさむようにしてしっかり足元で褒めてやる)わざと犬のそばや、人のそばに「コイ」で近づきつつ、そちらに気を取らせないように、「コイ」で飼主に集中させました。
「マテ」 脚側行進の練習をはじめたら、「マテ」をしていても飼主が動くと動いてしまいます。今日は「スワレ」をさせてから「マテ」のコマンドをかけ、リードの長さ分だけ1,2歩下がります。アインが動いたら、リードを軽く上に引きショックを与えます。すぐにアインのほうに近づいてしっかり褒めます。その間2〜3秒です。でも、アインはまだ小さいのでそのくらいでいいのです。「マテ」という言葉と、動いてはいけないという行動を理解させるようにできればいいのです。出来るようになったら、「マテ」をしているところから「コイ」で呼びよせてしっかり褒めます。これをすると「マテ」と「コイ」の静と動を理解させることができます。そのほかに「マテ」をして、アインの周りを飼主がくるり1周まわり(飼主が動いても「マテ」の間は、動いてはいけないということ)、飼主の左にアインをつけた形でしっかり褒めます。その「マテ」の3つのバリエーションを練習しておくことになりました。(出来るようになれば、組み合わせてどの「マテ」でもできるようにします)
マズル
コントロール
マズルをつかむコツは、首輪とアインの首の皮を一緒に左手でつかみ、右手は頭をなでるように上からそっと口のあたりになでおろして、そのままそっとつかみます。正面から「つかむぞ」といった勢いでつかんではいけません。これは、叱るのではなくて犬に我慢をさせる方法なので、叱る時には使いません。あくまでも自然に、犬がリラックスしている時にやります。左手で首をつかむのは、アインを逃げさせないようにするためです。逃げる癖がついてしまうと、人間より自分が強いと思うようになるのでこれを失敗するのは絶対によくありません。嫌がったら「マテ」と声をかけ、最初は5秒でも、嫌がらないようになるまで握ります。そのうち、そっと握ってもマズルをあずけてくるようになります。

脚側行進と散歩、そして排泄の概念です。脚側行進の練習を外でやっていると、トイレや運動量は大丈夫?という疑問がわいてきました。トイレはできないし、外にいる時間もわずかで脚側行進のみです。
すると先生は、「散歩で自由に生きたいとこに行き、トイレをする」という行為と、「脚側行進で、常に飼主の左を飼主に集中しながら歩く」という正反対の行為を同時に教えるのは難しい(無理)といわれました。もともとイヌは仕事をしているときに排泄をすると仕事が出来ないので、排泄の管理は人間がするのが理想なのだそうです(盲導犬のように)。ですから、脚側行進の練習中は、イヌに排泄をさせません。しかし、動くとどうしてもトイレに行きたくなるので、その時はしてもいい場所1画でさせるようにします。
そうやって、小さいうちからしっかり人間の左横について歩くということを教えて、自由に散歩が出来るようになるのはずっと後のことだそうです。